Processing を始める準備
Processing をダウンロード、インストールして、初めて Processing でプログラムを書いてみます。パソコンは Windows 10 を想定して進めます。また、パソコンがインターネットにつながっている必要があります。
Processing のダウンロード
https://processing.org にアクセス。
左側のメニューから「Download」をクリックすると、寄付を募るメッセージが表示されます。
寄付しない場合は「No Donation」を選んで「Download」をクリック、寄付する場合はその金額を選んで「Donate & Download」をクリックします。以下は「No Donation」を選んだものとして進めます。ダウンロードするファイルを選ぶ画面になります。
「Windows 64 bit」をクリックするとダウンロードが始まります。けっこう容量が大きいので、しばらく待ちます。
「processing-3.x.x-windows64.zip」という名前(3.x.x の部分はバージョン番号)でダウンロードされます。通常は C:\Users\(ユーザ名)\Downloads というフォルダにダウンロードされます。
Processing のインストール
ダウンロードされた「processing-3.x.x-windows64.zip」を右クリックして「すべて展開...」をクリック。すると「圧縮 (ZIP 形式) フォルダーの展開」というウィンドウになるので、「展開」ボタンをクリック。
展開が終わると「processing-3.x.x」という名前のフォルダができます。
このフォルダの中にある processing.exe が Processing の実行ファイルです。これをダブルクリックして起動します。
以下が Processing の開発環境です。この画面の白い部分にプログラムを書きます。
初めての Processing
開発環境の白い部分(エディタと呼びます)に以下の1行を書きましょう。すべて半角文字です。最後の ; (セミコロン)も忘れずに書きましょう。
ellipse(50, 50, 80, 80);
書き終えたらエディタの上にある実行ボタン(▶)をクリックします。小さなウィンドウが現れて、円が描かれていたら成功です。
ellipse(); は「円を描け」という命令です。( ) の中の四つの数字は順番に以下のような意味です。
- 円の中心の X 座標(横方向の位置)
- 円の中心の Y 座標(縦方向の位置)
- 円の幅
- 円の高さ
つまり、ウィンドウの左上の端から、横(右)方向に50ピクセル、縦(下)方向に50ピクセルの位置を中心に、幅80ピクセル、高さ80ピクセルの円を描いています。
試しに ( ) 内を以下のように書き換えて実行(▶)してみましょう。
ellipse(50, 70, 100, 50);
Y 座標を 50 から 70 にしたので、さっきより円の中心が少し下がります。また、幅を 80 から 100 に、高さを 80 から 50 にしたので、横長の円が描かれれます。
プログラムを止める時は停止ボタン(■)をクリックします。
さぁ、これで Processing を始める準備は OK です。次は、書籍(例えばコチラ)を手に入れて詳しく学びましょう!