こくぶん研究室プログラミングを始めよう
なぜプログラミング？
パソコンやスマホはもちろん、テレビやエアコンなどの家電も、自動車や電車などの乗り物もコンピュータで動いています。そのコンピュータを動かしているのは「プログラム（アプリ）」です。
銀行の ATM やコンビニのレジも、ミュージシャンが作る音楽やステージの照明も、ゲーム・CG アニメ・プロジェクションマッピングも、プログラムで動いています。私たちの便利で楽しい暮らしはプログラムに支えられています。
ものづくり・メディア・エンタメ・アートなどの仕事に携わるにはプログラミングの知識・スキルが必要です。もっと言うと、どんな職業であれプログラミングができると仕事がとてもはかどります。
と、小難しい話はさておき...
なにより自分で作ったプログラムが動くのはとても楽しいんです！ たとえ職業にしなくとも、プログラミングを通じてものづくりの喜びを味わってみませんか？
難しくない？
確かに「昔は」プログラミングは難しい作業でした。昔は、コンピュータの仕組みを理解して、2進数や16進数というコンピュータの言葉を理解して、難しい数学を理解していないとプログラミングできませんでした。プログラミングは、科学者や訓練を受けた技術者、または一部のマニアのものでした。昔は。
今は、特別な訓練を受けなくても容易にプログラミングできる便利なソフトがたくさんあります。プログラミングは現代の暮らしにとても大切なので、多くの人がプログラミングできるようにと、プログラミングを易しくする方法をたくさんの人たちが作ってきました。しかもそのほとんどが無料で手に入ります。
必要なのは、1台のパソコンと、インターネットの環境と、「作ってみたい」という気持ちだけです。
なにから始める？
世の中にはたくさんのプログラミング言語（プログラムを書く言葉）があります。中でも、Java（ジャバ）や C（シー）という言語が人気です。例えば Android スマホのアプリは Java で、iPhone アプリは C で書かれています。家電や自動車のプログラムはほとんど C で書かれています。
でも、Java や C から学習を始めるのはオススメしません。いずれも入門者にはハードルが高く、作る喜びを感じる前に挫折を味わいがちだからです。Java や C はプロ向けなのです（プロになりたい人には必須です）。
國分は、Processing（プロセッシング）か JavaScript（ジャバスクリプト）から始めることをオススメします。
Processing は Java を入門者向けに易しくしたのもです。音楽ライブの映像演出やメディアアートなどでよく使われています。JavaScript は名前は Java に似ていますが、むしろ C に似ています。JavaScript はほぼ 100％ の Web サイトで使われています（いま見ているこのサイトでも）。Processing や JavaScript は入門や趣味に適しているうえに、映像系や Web 系の仕事でそのまま使えます。また、Java や C へもステップアップしやすいのです。
どうやって始める？
さっそく以下のページで始める準備をしましょう。
始める準備ができたら、入門書を手に入れましょう。ネットで情報を探して学ぶのも悪くないですが、書籍のほうが確実に身につきます。以下は最初の一冊としてオススメです。
Processingをはじめよう 第2版
Processing を開発した本人たちが書いた入門書です。学習するサンプルも、画像や CG を使ったビジュアルなものや動きのあるものばかりで、飽きずに楽しく学べます。最後にはマイコンを制御するところまで進み、パソコンの画面を飛び出して様々なものをプログラミングする醍醐味も味わえます。この書籍から始めれば間違いありません。
つくって覚えるJavaScript+HTML5入門
まず書いて動かし、後から解説していく入門書です。少し書いて動かし、書き足してまた動かしを繰り返して、少しずつ大きなプログラムができあがっていく過程が楽しいです。スライドショーやお絵かきアプリなど、サンプルも楽しいです。JavaScript と一緒に学ぶ HTML に標準的な書き方と少し違う部分がありますが、こまかいことは入門後に修正すればよいでしょう。